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お疲れ様、今なお、週末への期待に

2025年4月5日

三件目の飲み屋の入り口のガラス越しに、上下スウェットの五分刈りの男の子が中年の男の尻を叩いた。お姉ちゃんも駆け寄り、小学生のような二人が父親に抱きついた。カウンターの爺が椅子から転げ落ちた。レンブラントの下卑た自画像が好きだ。手を合わせ、お会計。レジで店員の女がBGMに流れる涙そうそうを口ずさんだ。


どれだけ一つの絵を飽きずに眺めても、何度同じ曲を繰り返し聴いても、歯を磨いた数と時間にはとても敵わない。結局はレモンサワーを片手の帰り道になっていた。夜道のビルの入り口に、スーパーのかごに入れたばかりのようなニラが二束落ちていた。一度は通り過ぎ、思い直して戻って拾った。綺麗な立派な高知産のニラだった。暗闇から明るい商店街に入っても、ばさばさとニラを振っていた。お祓いじゃん、とニラを片腕に挟んで商店街を出た。地面に映った孤独な影が花を抱えていた。


How can I give love when I don't know what it is I'm giving?


完全に酔っ払えば、誰もが祈っているだろう。


「あなたってジブリの男の子みたい」風呂場で思い出し、目を丸くしたらシャンプーがしみた。突然書きかけのテキストを失うのが怖くなり、濡れた髪のまま、macbookの画面のスクショを撮った。降り落ちる若さに駆られて『A Tree of Night and Other Stories』 を、床に積まれた本から見つけ出し、古い付箋のページをめくっても読めなかった。


<これは2025年4月4日の忠実な記録。しかし飲みすぎ。この週末で飲み書きはおしまい>


歌詞引用: How? / John Lennon

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