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素麺と梅干しと卵をぶら下げて

7月29日

コンビニのトイレをガチャガチャされた。入ったばかりで、二度も三度も。ゆっくり扉を開けて顔だけ出した。にこやかで満足そうな、血色の良いおじさんの顔を通り過ぎるまで見た。気分次第で、サウナの汗を流さずに水風呂に飛び込むタイプだ。金髪のショートカットの女がおれを見ていた。彼は若い女を四人引き連れていた。


VANのジャンパーを着ているおじさんに悪気はない。泥棒だった。イタリアンファッションには我慢がならない。社会活動家だった。ほとんど全てが嘘っぱちの博多男子。正直者だった。小便が長い男は仕事ができない。浮浪者は断言した。


In a world of ill will, the dancers are still Heavenly arms reach out to me


事あるごとにブランド品とゴルフを勧めてくる男たち。同じ顔文字を二つ三つと並べて送る女たち。完璧に書かれたAIラブレター。社会死への恐怖に終わる不倫愛。感傷と慣習が決める人間性と善。コミュニケーションへの飢えに倒れた。商店街にオルガンが鳴り響き、DAISOの手前で男は天の光に召された。


歌詞引用:Heavenly Arms / Lou Reed

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