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夏支度、悲歌は耳に残り

  • somekindofrecord
  • 2025年6月30日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年7月15日

自宅のアパートのエレベーターで「上」を押し、ふとモニターを見上げると、若い男女が両手を掴み合い、取っ組み合っていた。酔って帰れば、現れるのはこういう人々である。男は女を壁に追い詰め、執拗にキスしようとしていた。犯罪ではないらしかったから、ドアが開く直前に顔を伏せた。似合いのカップルのような、なんでもない男、なんでもない女だった。女が受け入れる。女が決める。


See the luck I've had

Can make a good man turn bad


拒絶されたら、モリッシーに抱きつけばいい。男で抱きつけるのはモリッシーなのだから。"Don't forget me" と囁いてから、彼は歌う。今夜も満たされない嘆きを、そしておよそ全ての社会的逸脱を、大きく両腕を広げて抱きとるだろう。


ワインをお猪口でちびちび飲んで寝た。翌朝、いつもは空っぽの瓶の中身が半分以上残っていて、二日酔いもなく目覚められた。なるほど。今も学びに溢れている。歯磨きをしたらえずいて涙が出た。しばらく排水溝を見つめた。煙草の量が限界まで増えていた。最後の一本を吸い、ライターを処分し、待ち侘びた夏の乾きを感じるために窓を開け、冷房を止めた。徹底的に部屋を掃除した。遅すぎるような衣替えを済ませた。布団を干した。汗だくになった。冷たいシャワーを浴び、裸のまま、この原稿のメモを取った。


深夜、はっと目覚め、メッセージを送った......ひょっとしたら恋をしているみたいで、無意識に軽んじてしまったこと、今気づきました。お許しください......


<2025年6月28-29日の記録>


歌詞引用:

Please, Please, Please Let Me Get What I Want / The Smiths

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