top of page

恋風、仕事終わりへ吹き抜け

6月28日

わたしもす、音が中断し、沈黙が走った。女の笑顔が消えた。俯く女に、唇を重ねた。これが最後のキスです。嫌ですか。出会った日に女は言った。宵前の海辺をユニクロの白いスポーツウェアが走った。自販機の前で水を買う足はがくがくだった。ジブリのヒロインらしき女の笑顔に、世界は緩んで泣き、自分も油断していた。恋の日差しはもはや強すぎて、男には日傘が必要だった。すでに役割は果たしたはずだ。それも重要な役割を。数少ない誇りに。ランニングの汗の浄化を頼りに。


Is it hard to make arrangements with yourself

When you're old enough to repay

But young enough to sell?


店を開けたばかりの清潔なバーに劣らない場所は、静かな子どもたちだけがいるサウナ室。ちゃんと油断できたら、現れるのはこのような少年たち。2歳くらいの綺麗な男の子がやって来て、小さな水風呂のへりで足をぴちゃぴちゃした。飛んだ水が顔にかかった。二人で笑いながら見つめ合った。ぴちゃぴちゃぴちゃ。冷たすぎて、まだ中には入れないもんね。脱衣所に充満する彼らと石鹸の匂い。壁の古いポスターの、大詩人、田村隆一の銭湯訓を今一度読んだ。少年たちは銭湯の息子さんとその友達だった。


部屋に帰ってPCを開くと、職場のチャットにあった。


仕事とは別件なのですが、「センス オブ ワンダー」。レイチェル・カーソンさんの本のタイトルでもあり、最近になって知りとても好きな言葉なんですよね。「センス オブ ワンダー」を意識することで、世界がとても楽しくなると思うんですよね。心が震える奇跡は日常でも溢れていますからね。Kさんの文章にこの言葉があって、びっくりしました!


............いつも明るいバイブスをありがとうございます、なかなかそういう風に日常を生きている人はいません、とても助かります............深夜に情緒的に返信したメッセージを翌朝削除して、もう少し正確に、本心を書き、再度返信した。


歌詞引用

Tell Me Why / Neil Young

関連記事

bottom of page