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それでも仕事の原稿が済んで心は小躍りだ!
...酒の代わりに、なるべく音楽を飲む。煙草の代わりに、なるべく映画を吸う。サッカーはダイジェストにして、放りっぱなしの古典をなるべく読む。誰も愛せないなら、なるべく書く。野菜ときのこがたっぷりのスープを、なるべく作る。生活をするために、なるべく完璧な仕事をする。晴れた朝には海辺に座り、なるべくジョアンの歌とギターを覚える。気乗りしないような午後も、なるべく美術館に行く。誰かと揉め事を起こしたら、なるべくケーキを返す。芝居じみた嘘は、なるべくやめる。猫よりむしろ犬のように、なるべく女から愛されようとする。サウナはほどほどに、なるべく耳かき専門店に伺う。みうらじゅんのがらくたを集める、をなるべく忘れずにいる...続く
書きかけのとりあつかいノートを閉じ、店を出ると小雨が降っていた。今日買ったばかりの、無印のシルバーグレーのレインコートを袋から取り出して、タグを付けたまま羽織った。昨夜、NHKの『Last Days 坂本龍一 最期の日々』を見てから、ずっとかけっぱなしのような『Ballet Mecanique』をリピートにして、イヤホンをつけ、フードを被って歩き始めた。途中で雨足が強まり、明るい洋食店の向かいの、シャッターの閉まった薄暗い軒下に隠れた。イヤホンを外し、今夜やめようと決心している煙草に火を付けた。サラサラという音と共に、白い雨筋の一本一本がはっきりと見えた。永遠のように見つめていた。
昨夜寝汗をかいた布団にファブリーズをして、一滴も飲まずに眠ろうとしている。
<これは忠実な2025年3月27日の記録。今、22:19>
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